| vol.5 オートクチュールと高級プレタポルテの服地 |
★オートクチュールと高級プレタポルテの服地について。
著名デザイナーの檜舞台であるパリコレクション、ミラノコレクション等の作品の服地もほとんどイタリアのテキスタイルメーカーが握っております。
そして、そのデザイナー達が注目するプレタポルテ用の服地やステイタス用、オートクチュール用布地もほとんどがイタリアのメーカーが供給しているのです。
ヨーロッパ製素材の主役は何といっても高級品の代名詞である天然繊維が原則ですが、ヨーロッパでは組み合わせとしてレーヨン系を味付けの為に使用します。
石油が原料のコストも安いポリエステル系の糸(既製服用の素材として使用される。シルクの代用品としてヨーロッパでは考えられている)はご存じのように日本が生産国なのです。
レーヨン糸を好むのはその性質が天然繊維に近く、通風、吸水性がある上に、染色性も良好であるからと思われます。近年では盛んに、ウールとビスコースを組み合わせた、しゃれた新しい風合いを出した品も登場してきています。
さて、著名ブランド(=シャネル、ベルサーチ、アルマーニ、クリッツィア、バレンチノ、ジバンシー、ミラショーン、フェレ、マダムグレ、ミッソーニ、ウンガロ、ラクロワ、フェラガモ、グッチ、モスキーノ、アイスバーグ、マックスマ−ラ、ジェニ−、ランバン、トラサルディ、バレストラ、ランチェッティ、シェレル、マックデビット、サンローラン、ブルーマリーン等)のハイソサイアティーご用達テキスタイルメーカーはたくさんあります。
このようなブランドの布地はブランド会社自らが工場をもって生産しているようにおもわれがちですが、その工場に設備投資をしてまで運営してゆくことはなかなか資金面などの理由からできません。ではどうしているのか?
すべてをイタリアの各メーカーに依頼して作らせているのです。
各テキスタイルメーカーの打ち出した布地をサンプル段階で選んで取り込み、それらを使用するのです。ですから、著名ブランドのあらゆる服は、イタリーのテキスタイルメーカーが造り出しているのです。
特に高級プレタポルテ(中でも、シャネル、バレンチノ、アルマーニ、ベルサーチ等)が製品化に使っている生地は、オートクチュールメーカーの生産する質の高い物を使っています。
又、オートクチュールで使用される生地はさらに一格上の極上品で、各国の女性がオートクチュール(例えば故ダイアナ妃等)で使用する生地は布地の芸術品とも言えるような最上級の品々なのです。
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フェレンツェにある布地屋さん。写真はヴエルサーチの品

ミラノにあるミラ・ショーン!ちょっぴり入りにくそう。。。 |
★世界のトップファッションはここから生まれてくる!!
毎年、ヨーロッパのテキスタイルメーカーが新作を発表する展示会があります。これらの展示会に世界各国からバイヤー達が集まります。
○イデアコモ(場所:イタリーコモのチェルノビオ)→イタリアをはじめ、他国のテキスタイルメーカーすべてが出展します。もちろんプリントから織物まですべてです。現在業界では一番重要な催しとなっています。2シーズン(春夏物と秋冬物、毎年2〜3月と10月)開催します
○イデアビエラ(イデアコモと同じ会場)紳士物が出展
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高級繊維を生み出すヴィエラの様子
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○プラト−エクスポーネ(場所:プラト−)→レディース物ですが、アパレル(既製服)用の布地のみが展示されます。まず、プライスが安いもの中心で同じカシミアでも再生カシミア等でコストを落とした品などが多いようです、紡毛も結構な量が展示されます。
○プルミエビジョン(場所はフランスパリ郊外)→各国がすべて参加します。オートクチュ−ル用の最高級品から普及品までの布地が発表されます。昔は最高のステイタスを持っていましたが、現在はイデアコモの方に注目が集まっています。
○インターストック(ドイツフランクフルト)→今は、以前よりさびれ気味です。日本のアパレルメーカーの高級路線をとるメーカーは、商社と共に必ずこれらの催しに行きます。日本のオートクチュール高級服地専業商社、卸業は、これらの展示会にかつては必ず見に行きましたが、今はそれより対象各メーカーに直接行ってしまいます。
★イタリアのテキスタイルはこの4つの大きなグループが握っています。
●ラッティグループ:ラッティそのものをはじめ、カルネ(バレンチノ、ウンガロ、レオナール、カルネモード等)、マリオカプラ(高級メーカー)等を傘下におさめています。ラッティは、プリントでも有名で「エトロ」と並ぶペーズリー柄を造り出します。 |

ラッティ社の正面玄関(写真・左)と工場内で
プリントの染め上げをしているところ。
50mはあるプリント台は圧巻!
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●マルゾットグループ:コリシアが有名です。プリントや織物の上質品を作りだします。素晴らしいダブルジョーゼット等もここで製造されております。又メンズのテキスタイルもグループ内に多くあります。
●マンテログループ
●ミロリグループ |