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ヨーロッパインポート布地専門店ファン

ヨーロッパインポート生地専門店

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vol.1 fanのコンセプト
「fan」は1967年(昭和42年)東京神田でヨーロッパインポートレディース布地専門店として開店し、33年の歴史をきざんで来ました。オープン当時は、たった4坪のミニショップでした。
その後移転し一時は、1号店、2号店、3、4、5号店と拡張した時代もありました。
さて、創業当時は神田は繊維街として全国でも有名で、そのイメージ通り、紳士服地商や婦人服地商が軒を連ねており、服地を求める人達でにぎわっておりました。
終戦後の復興期から昭和30年代をピークに服地商がここに集積していた訳わけです。現在は、ビジネス街として変貌し、オフィスビル街となっています。
さて、そんな中、段々豊かさを求めよりぜいたくを求めるようになった消費者層に答えるために、国産布地にあきたらず、よりおしゃれで高級な品を求める風潮に合わせ、銀座を中心にヨーロッパからの輸入レディース服地専門店や有名デパートの服地売り場など、銀座、青山等に出店したオートクチュール店ではすでに、高級輸入服地をこぞって扱っていました。
この頃の女の子の「将来の夢」は、オートクチュールデザイナー!!というニュースを覚えています。既製服市場もどんどん成長期に入っておりましたが、気に入った服を造ってもらうことが今の様に特別の「ステイタス」ではなかったかと思われます。
服を自分でソーイングすることも当たり前だったのです。そんな中でも、よりいっそうのぜいたくを求める人達はオートクチュールでよりハイセンスでハイクオリティーな布地でオーダー服を身につけることに憧れたのです。
当時のハイソサエティー階級の方々や有名女優さん、富裕層の奥様、お嬢様方は高級オートクチュール服を身につけました。今のブランド服と同様だったのです。
今思うと本当にぜいたくなおしゃれをしていたわけですね。
当然、よりおしゃれな物を求めるために、今までの国産生地のはるか上をゆくヨーロッパファッションのレベルアップした布地に人々の目が引きつけられます。
今まで見たこともない素晴らしい布地達が、この昭和30年代中心頃から40年代にどんどん輸入され、まさに高価な品々が飛ぶように売れました。
消費者はそのような布地に目をうばわれていました。見れば見る程、知れば知る程その魅力に引かれました。

でも、素直に感じたことは「たしかに素晴らしいヨーロッパの香り高い布地達だが、なんて高いんだろう!なんとかもっと安く皆様に提供できないものだろうか!?」と思い、いろいろ調べました。
「そうだ、あのインポート布地のハギレなら出来るかも!!」と目をつけました。
あんなにどんどん輸入されてくる布地群は絶対に輸入専業卸商でカット納入する際にハギレが出るということをしり、さらには、ハギレに関しては正規卸価格より極めて安くお得意取引先にサービスしていることがわかりました。
しかし、皆、このハギレを欲しがることがウィークポイントだろうな、と考えられました。こうして昭和42年にそれはそれは小さなショップを始めました。
やはりこの素敵なハギレを集めるのに、その後3年間は苦労と工夫の連続でした。こうして集めたハギレは爆発的人気を呼び、セールの毎にお店はお客様でいっぱいになりました。


神田の服地商は、ほとんどが国産服地店だったので、布地を求めにくる女性の間で「とても素敵なインポートのハギレが揃って、そしてとても安い。
同じ品が着分としてデパートで高価で出ていたわよ!!」など、ありがたいことに、口こみでお客様が増えてゆきました。こんな苦労の出発から今のfanが造られて来たのです。


★本物の良さを知る!!

「素晴らしい布地、これこそヨーロッパの伝統から造り出されたもので国産品との差は大きく、本物の価値こそ永遠に理解され続け、そしてこのようなハイセンスハイクオリティーな品々を、ともかく安くしてお出ししてゆくことは時代が移ろうときっとご理解をいただける!!」と実感していました。

そして、時代が進み昭和40年代から50年代になると、あれ程たくさんあった服地商がどんどん無くなってゆきました。国産布地小売店が目に見えて減少してゆきました。
日本の既製服市場が成熟度を増してきたからにほかなりません。国産布地でわざわざ造る意味が失われていったのでしょう。
そんな服地店衰退現象の中で、逆にfanは熱いお客様方のご支持をいただく人気布地店となりました。高度成長期をむかえても、既製服にあきたらない、そして本物を見抜く確かな目を持つオーダー服志向のぜいたくなお客様方や、オンリーワンファッションの個性化をめざすソーイング派のお客様方は、当店では現在でも足を運んでいただいております。
今思うと、特に平成1年〜4年までのバブル期はセール毎に開店をお待ちいただく皆様がズラッと列を作られ、ドっと入店。
時に酸欠状態まがいのまさに身動きすら出来ないこともあり、一日終了後は床に品々が散乱しているという繰り返しでありました。当店の方針から見ればバブルはあまり好ましくない現象ではありません。
その場のムードで御買い物いただくより、しっかりした目で良い品を厳選していただきたいからです。
現在は、以前より落ち着きを取り戻しました。

この数年の消費不況や一部の世代交代などの現象により、商品をゆっくり見ていただけるようになってきました。

ごく最近、主客層である奥様方に混じって、若い世代の布地に興味をお持ちの目のある方が静かに増えつつあります。高品質なアルマーニの布地に感心をお持ちになり、購入されてゆきます。

ヨーロッパブランドの高級プレタポルテを身につけたいという願望をお持ちで、それ故布地に関する高い知識をお持ちのようです。だから本物の布地の良さを分かっていただいているようです。

☆今神田の街はすっかり変貌しビジネス街となってしまいました。ふと振り返って見たらfanは特性あるインポート布地専門店としてしっかり残り、ありがたいことに布地ファンの方々の人気店となっておりました。
初期のコンセプトは正しかったのでしょうきっとありふれた服地店では、今の存在はありえなかった事でしょう。
今、国産服地を扱う先は、ユザワヤさん、トーワさん、一部岡田屋さん、そしてリーズナブルな布地が集積した日暮里街に絞られているようです。
それぞれが特長をお持ちのようです。
しかし、より上質なヨーロッパインポート布地の専門店としての「fan」は、おそらく日本の中でただ一店、豊富な品揃えとリーズナブルな価格の両方を実現し、開店以来のコンセプトを守り続ける個性的で貴重な専門店として、より良い布地愛好者の方々の強い味方であり続けます。
「より良い、一歩上の布地をお探しの皆様!ぜひ一度お越し下さいませ。」







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